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  2016.01.12 v1.1にアップデートしました。
  ・シンクロを送信するためにアバターを検出する方法を変更
  ・プレロード時、アニメのカウントがリセットにならなかった不具合を修正

演目制作の流れ(超簡略版)

ショーダンス…面白そうとは思うけれど、何をどうすればいいのかサッパリ想像が付かない!
と思っていらっしゃる方も、もしかしたら極稀にはいらっしゃるかと思いますw
ショーダンスの演目を作るには、実際の作業…ツールの使い方やセットの組み方などは教えることはできますが
演目の内容は個性そのものですので、どういう内容の演目を演りたいかは自分でイメージを膨らませていただくしかないわけですけれども
それもどんな事をやっているのかわからなければ、何をどうイメージしていいかもわかりませんよね(^^;)

すごぶる簡単にではありますが、演目制作の流れをまとめてみました。


 超簡略版 演目制作の流れ
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シンクロダンス、クラブダンス、フロアダンスと言われるものが、DJさんが流す曲に合わせて即興でダンスを踊るのに対し
自分で用意した曲に合わせて、綿密にダンスや演出を組み込んで、ひとつの演目として仕上げたものがショーダンスです。

ここでは本当に大まかな演目制作の流れを紹介させていただこうと思いますが
これを見て演目を制作できるようになるわけではありません(^^;)
皆が同じやり方なワケでもありませんので
ダンス+セット+演出の場合の一例…と思っていただければ…


【1】曲を決める

ショーにおける音楽はとても重要です。
音楽に合わせてダンスを組む以上、その音楽が演目の流れやイメージ、雰囲気を決定してしまいます。
演目は平均6~12分程 長くても15分程が一般的です。
2~3曲繋げて作ることが多いですけど、一曲だけの短い演目もあります。
曲と内容は対になるものですが…

・曲を最初に決めて、そこからイメージを結ぶ
・内容を先に決めて、後から合いそうな曲を探す

という、二通りの選び方があります。
基本的に自分の好きな曲で構いませんが、まず曲が決まらなければ何も出来ません。

初めて演目作りに挑戦するなら、先に曲を決めてみると良いでしょう。
そして、曲を聞きながらどんな光景が浮かんでくるかイメージしてみてください。

浮かんできた光景がその演目のセットです^^
又、その光景にはどんな衣装が合いますか?

これでセットと衣装が決まりましたw


【2】始まり方と終わり方を考える

ショーダンスの場合、曲の開始と同時にダンス開始というパターンはあまりありません。
MCさんが曲を流すタイミングもありますし、まず幕を開かなければなりません。
そのため、最初は静止ポーズやスイングなどの軽い動きで待機した状態から、何かの合図(歌の始まりや効果音など)で踊り出すという場合が多いです。
奥から歩いてきて踊りだすとか、上から落ちてくるとか、そういう演出を入れる場合もあります。
まずはどういう始め方にするか、どこから踊り出すかを考えます。

同じく、終わりも踊りながら終わるというパターンはあまりありません。
静止ポーズで止まる、ステージを暗転させる、移動して去る…など終わり方と終わるタイミングを考えます。


【3】曲に合うダンスを探す

選んだ曲を繰り返し流しながら、ダンスアニメ屋さんを回り、ひたすらダンスを試します。
曲にもダンスにもテンポがありますので、まずはテンポが合うか
その曲のイメージに合うかどうか
その2点を意識しながら、ひたすらダンスダンスダンス…
合うと思うダンスがあったら、すぐには買わずに名前をメモしておいて下さい。
(お金に余裕のある方は買ってもいいですがw)
ひとつのダンスアニメは23~28秒くらいのものが多いので、フルに再生したとしても、5分の曲で最低でも11個のダンスアニメが必要になります。(始まりと終わりを引くともう少し短くなりますが)
フルに使えないアニメもありますので、少し多めにチェックしておくといいですよ^^
だいたい良い感じのアニメが出揃ったら、良いと思った順に必要な数を購入します。
ついでに、始まりと終わりに必要なアニメやポーズを探して購入します。

※手持ちのアニメから探してもかまわないんですが、私は必ずお店に直接見に行くようにしています。
新しいダンスが出ていたり、新しい発見があることもあるので^^


【4】ダンスを組む

アニメが揃ったところで、いよいよダンスを組む作業に入ります。
まず、アニメを開いて再生できるように並べて行き、順番を決めていきますが…
実は、先のアニメを選んでいる段階で、自分の頭の中にはある程度のイメージが出来上がっています。
実際に試していただけるとわかると思いますが
「曲のこの部分にはこのアニメが合うな」と思ったものがあったのではないでしょうか?
まずはそこにそのアニメが来るように、前後のアニメを適当に埋めていきますw

そして、ダンスが自然に繋がっているように見えるには、ダンスの繋ぎ目というのを考えなければなりません。。。

ダンスは一箇所にじっとしているものではありませんので…アチコチ動き回ります。
が、開始位置はほとんどのダンスアニメが自分が立っている場所になります。

つまり…、本来の立ち位置とは全然違うところにいる時に違うアニメを再生すると、一瞬でビュッとテレポートしてしまったり
後ろを向いているのに、前向きで始まるアニメを再生すると一瞬で回転したり…と、不自然な動きになってしまうワケです(^^;)
それを滑らかに繋ぐためには、立っている位置に戻ってきた瞬間に次のアニメを再生してやると比較的綺麗に次のアニメに繋ぐことが出来ます。

           ← 元のアニメ               途中で違うダンスを繋いだもの →

もっと細かく言えば、手や足の位置なんかも関係してきますし
アニメの設定でどうやっても綺麗に繋がらないアニメというのも存在しますが(^^;)
そこの回避策や、先を飛ばして中間から使いたいなどの技術は省略
マクロを使う場合は、ストップウォッチで繋ぎ目までの秒数を測るという作業が発生します。

後はもうパズルです…
ここはこっちのダンスの方がいいかな、と並べ替えたり
綺麗に繋がるポイントと、合わせたいタイミングとの格闘w
場合によっては、数秒のみ再生して終わり…なんていうアニメもあったり
だいたい買ったアニメでは足りなくなるので、また買いに走ることになると思いますw

でも、最初にちゃんと曲に合うダンスを選んでいれば
不思議と何となくいい感じに繋がったり、いいタイミングで印象的な動きが入ってくるようになったりするので
最初に「もうダンス屋回るの面倒だからこれでいっか」と妥協せずに、シッカリ選んでおくことが大事かもしれません

最初から最後まで通してみて、いい感じになったらダンス完成


【5】セットを作る

先にイメージしていた光景を、セットとして形にします。
買ってきたものを並べてもいいし、自分で作ってもいいし…
ただし、スクリプトを入れたり、何度も使うものなので
購入したものを使う場合は、コピー・修正可のものを使わなければ管理が難しくなります(^^;)
そして、普通のビルドや景観作りと違って、ステージというのは長方形の箱の中ですので
立体的に見えるような配置の工夫が必要になります。
学芸会や芸能発表の舞台セットをイメージしてもらえばわかりやすいかと…
扉をナナメに置いたりするアレですねw


【6】演出を入れる

全体のバランスを見ながら、パーティクルなどの演出を入れていきます。
曲の盛り上がりでは派手めなパーティクルを…とか
ここでセットを動かそうとか… 演出は様々
通しで見て、ここはちょっとやり過ぎだなと思う部分は演出を変えたり
ここ、見てて退屈に感じるな~…と思う部分は何か変化をつけたりと
最終的な仕上げをしたら演目の完成です。


【7】お店で出来るようにする

セットの設置にはRezzerを使う人が多いですが
セットをお店で使えるようにしたり、衣装やダンスHUDをまとめておいたり
すぐに出来るようにして、後は本番を待つばかり…となります。


順番が入れ替わることはありますけど、だいたい基本的な作業はこんな感じでしょうか…
実際にはもっと複雑ですし、ダンスHUDの設定やら、セットなどに仕込むスクリプトやら
本当に演目を作るためには、必要なことがたくさんあります。
その辺りはやりたい事や使うツールによって変わってしまいますので
最終的にはやはり、どこかのお店に所属して詳しく教えて貰うしかないと思いますけれども
パフォーマーを志してみたいけど…と迷われている方の、少しでも参考になれば幸いです